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きらりと KIRARITO 秋冬号

きらりと KIRARITO 秋冬号表

きらりと KIRARITO 秋冬号裏

前回のきらりとのテーマ「その疲労、腸内環境の乱れが原因かも~疲労と腸内環境の意外な関係~」はいかがでしたでしょうか。
疲れやストレス、免疫力と腸のつながりについてお伝えしましたが、腸は私たちの体のさまざまな働きと深く関わっている臓器です。
そんな腸の元気には、ちょっとした毎日の習慣が直結しているのです。
さて、今回は腸内環境シリーズ第9弾「腸の調子には運動・姿勢がポイント~体を動かすと腸も元気に~」をお届けします。
普段あまり意識しない「運動」や「姿勢」ですが、実は腸の調子を左右する大切なポイントなのです。
腸の元気のために、ぜひご一読ください。


腸の調子には運動・姿勢がポイント~体を動かすと腸も元気に~


運動すると腸も動き出す

私たちが歩いたり、体を軽く動かしたりすると、腸もそれに合わせて刺激を受け、ぜん動運動が活発になります。特にウォーキングやサイクリング、軽いジョギングといった有酸素運動は、腸の働きをサポートすることが知られています。
その結果、便秘の改善やお腹の張り解消につながることも少なくありません。また、運動にはストレスを和らげる効果もあります。
ストレスが強いと腸の働きが乱れやすくなりますが、運動することで心身がリフレッシュし、腸も穏やかに働くようになります。気持ちが軽くなることで、さらに体を動かしたくなる…。
そんな好循環を生み出すことができるのです。


姿勢が悪いと腸が苦しくなる

スマホを見るときに背中が丸くなったり、長時間のデスクワークで猫背になったりしていませんか?
そのような姿勢はお腹を圧迫し、腸の動きを妨げてしまいます。
特に下腹部が圧迫されると便がスムーズに進みにくくなり、便秘やお腹の張りの原因となることもあります。逆に、背すじを伸ばして胸を開き、骨盤をまっすぐ立てるだけで、腸はのびのびと動きやすくなります。姿勢を正すことは、腸へのやさしいケアにもなるのです。


腸と姿勢・運動の相互関係

実は、腸と姿勢や運動は「一方通行の関係」ではなく、互いに影響し合っています。腸の調子が悪いと、お腹の不快感から背中が丸まりやすくなり、姿勢が崩れてしまいます。すると、さらに腸が圧迫され、調子を崩す…。そんな悪循環に陥ることもあります。
一方で、腸の調子が整ってスッキリしていると、自然と体が軽くなり、背すじも伸びて活動的になります。つまり「腸が元気だと姿勢も良くなり、姿勢が良いと腸も元気になる」という、嬉しい相乗効果があるのです。


今日からできる!腸を助ける運動と姿勢の工夫

毎日の生活に少しずつ取り入れられる工夫をご紹介します。
朝の軽い散歩やストレッチ
朝日を浴びながら体を動かすと、体内時計が整い、腸の活動もスタートしやすくなります。
デスクワーク中は1時間に一度立ち上がる
背伸びや肩回しをして血流を促しましょう。腸もリズムを取り戻しやすくなります。
正しい座り方を意識する
骨盤を立てて座ると、下腹部が圧迫されず、腸が動きやすくなります。
深呼吸(腹式呼吸)
ゆっくりお腹を膨らませて呼吸すると、腸が内側からマッサージされるように刺激を受け、リラックス効果も得られます。


内側と外側からのWケアで腸を元気に

腸を元気にするためには、食事やサプリメントなど「内からのケア」だけでなく、運動や姿勢といった「外からの工夫」も欠かせません。
どちらもバランスよく続けることで腸はより活発に働き、便通改善や疲労回復、さらには免疫力アップにもつながります。
腸は毎日の元気と健康を支える大切な臓器です。
ぜひ、今日から少しずつ「運動」と「姿勢」を意識して、腸も体も心も軽やかに整えていきましょう。

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