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つるかめ健康ニュース便 2018年11月号

つるかめ健康ニュース便2018年11月号表

つるかめ健康ニュース便2018年11月号裏

増田店長の菌紀行

▲パスツールってご存知ですか?▲
秋の収穫を冬に備えるために人類は発酵という手段で菌を利用して保存食を作りました。その反面食中毒や病原菌など菌との戦いを今なお繰り広げ、時には生命の危機にさらされています。この素晴らしい友人であり、恐ろしい強敵でもある「菌」という存在を世に知らしめた人物が12月に生誕194年を迎えます。その人の名をルイ・パスツールといいます。
パスツールはワインのアルコール変性に関する調査から、近代微生物学の起点となる「変性の原因が酵母と乳酸菌の発酵であること」という発見をした人物です。
それだけでなく、パスツールは、数多くの功績を残しています。間違った医学・科学の見解を白鳥の首型フラスコを用いて正したり、炭疽菌を使用したワクチンの開発であったり、牛乳・ワインを低温で殺菌するパスチャライゼーションを発明しました。菌の働きを発見し、菌との戦い方、菌の利用法を考案したパスツールの背中を追いかける科学者は数多く、60国籍2400人もおり、世界33か所におよぶパスツール研究所で、今日も私たちの健康のための研究に励んでおられます。
寒い冬にはパスチャライズド(低温殺菌)されたホットミルクでお腹からお体を温め、暮れの慌ただしさの中一息ついて健やかにお過ごしください。


つかもっちの健康1ポイント

〇冬にも多い食中毒に気を付けて〇
食中毒というと、夏場に多く発生するイメージかもしれませんが、冬場も注意が必要です。特に要注意なのがノロウイルスなどによる「ウイルス性食中毒」です。
感染が大規模になりやすいため、発生した場合は適切な対処をして感染拡大を防ぐことが大切です。
帰宅直後、調理の前後、食事の前、トイレの後などこまめに石けんを使って手洗いをする。魚介類や「生食用」と表示のないものは90秒間85度以上で加熱する。 台所の調理器具は水で薄めた家庭用塩素系漂白剤で消毒しましょう。
体調不良になるとウイルスに対する抵抗力が低下するので、普段から適度な運動を行い、栄養や睡眠などを十分にとって体調を管理することなどが重要です。
また、ノロウイルスに対する抵抗力、免疫力をアップさせる食生活としては、多品目の食品を、1日3回の食事でバランスよく食べること。 ヨーグルト、乳酸菌製剤など、腸内の善玉乳酸菌を増やす食品を積極的にとり、腸内環境を整えることが良いようです。


薬剤師やまちゃんの漢方タイムズ

◎飴を使った漢方(膠飴)◎
11月15日は7歳、5歳、3歳の子供の成長を祝う七五三ですね。七五三には成長していく子供の長寿を願って千歳飴(ちとせあめ)でお祝いします。
漢方薬にも飴を使ったものがあります。イネ科の粳米(うるちまい)や大麦・小麦などに麦芽を加えて飴状にしたものを「膠飴(コウイ)」と呼びます。見た目は琥珀色の大きい飴玉です。煎じ薬では、他の生薬を煎じた熱い液にこの飴玉を入れて溶かして飲みます。
甘いので滋養・緩和作用があり、過労や虚弱による体力低下や胃腸機能を改善します。
膠飴が含まれる漢方薬には 黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)・小建中湯・大建中湯などがあります。「建中」は「弱ったおなかを建て直す」といった意味あいを含んでいます。
先ずは飴の入った建中湯で胃腸を丈夫にして、体力をつけて、自己治癒力で病気を治していくという使われ方をされることが多いです。健康・長寿にも飴が役立っています。


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